23年間吸い続けたタバコを止められるのか
検査入院中に看護師さんと先生から禁煙を勧められました。
それまでは禁煙なんてほとんど考えたこともなくタバコが大好きでした。
それこそ会社で仕事をしているときでも1時間に1本は吸っており、だいたい1日30本吸っていました。
また、お酒を飲んでいるときは本数が増えるので1日40本ぐらいになることもありました。
趣味の登山でも苦労して登った頂上でタバコを一服するのが至福の時でした。
こんな人間が本当にタバコを止められるのか？
これが意外にパッと止められたのです。
驚くほどパッと。
どうやって禁煙できたのか
それは検査入院している時に看護師さんから勧められた1冊の本がきっかけでした。
看「タバコ止めといたほうがいいよね」
私「ですよねー、でも止められる自信がないですけど」
看「私も昔すごいヘビースモーカーやったけどある本を読んで止められましたよ」
私「え？そうなんですか？なんていう本ですか？」
看「禁煙セラピーっていう本だけど。タバコ吸いながら読んでみたらいいですよ。読み終わったときにはタバコ止めれるかもしれないから」
私「（吸いながらってどういうことやねん）へぇ、そんな効果あるんですか？家帰ったら一度読んでみますわ」
そうして退院した後に家に帰り早速タバコを吸いました。検査入院中はタバコを吸えなかったので本当に美味しかったです。
体全体に染み渡るような気分でした。
とりあえず読むだけ読んでみる
ただやはり禁煙のことは真剣に考えないといけない。
amazonで「禁煙セラピー」を調べてみました。文章だけのものと漫画版とありましたがどちらも驚いたことにえらく高評価でレビュー数も多かったのが印象的でした。
レビューを一つ一つ読んでみましたが「これを読み切ってから何年もタバコを吸っていない」というよう内容が多く見受けられました。
ただ、amazonのレビューは結構サクラがいたりするので手放しでは信じられません。けれどもどうせ1000円程度の本なのでそんなに負担にもならないし、これで禁煙できなかったとしても禁煙外来に行けばなんとかなるかという軽い気持ちで「禁煙セラピー」を購入することにしました。
そうと決まればこの瞬間に読まないと読む気がなくなってしまう気がしたのでKindle版（電子書籍）でしかも読みやすそうな漫画の方を購入ました。
タバコを普段どおり吸いながらこの本を読み進めてください
出だしにそんな風な事が書いてあったのでご多分に漏れずタバコを吸いながら読み始めました。
本の内容ですが、なぜタバコを吸い続けているのかといったことが書いてありました。
分かっていることばかり書いていましたが本を読み終わるまでの数時間ぐらいを真剣にタバコのことを考えながら過ごしました。
それで分かったのはタバコを吸いたくて吸っているのではなくて習慣やら依存やらのせいで吸っていたということです。
本を読んでいる間、それをこんこんとわかりやすく説明されるわけです。
本の終わりには「さぁ、最後の１本に火をつけましょう」と書いてあり、タバコを吸いながら一息ごとにタバコが本当に自分に必要なのか確認したり、タバコの毒素が体中を巡るイメージを想像したりするようにと指示がありました。
そして最後の1本の火を消した瞬間、私のノンスモーカーの生活が始まったのです。
禁煙セラピーだけで止められるか
私の場合は「中大脳動脈狭窄症になってしまったからなんとか止めないと！」という強迫観念があったので止めやすかったと思います。
また、世間的にも喫煙が文字通りだいぶ煙たがられており、喫煙できる場所も少なくなって来ていたのでいいタイミングでもあったと思います。
あとは、禁煙外来に行って禁煙できた知り合いが周りに何人かいた事もタバコを止めるのにいい影響があったと思います。禁煙セラピーで止められなくても禁煙外来で薬貰えば止められるだろっていう気負わない気持ちがありました。
タバコを止めてから
実際に禁煙セラピーを読み終えてから本当に一本も吸っていないかと言われると実はそうではありません。
本を読み終えて1ヶ月後ぐらいにお酒を飲んでいる時に知り合いから1本もらいました。
そして半年後ぐらいにも1本もらって吸いました。
この計2回はタバコを吸いたいというよりもタバコの味見的な感覚でした。どんな味だっけ？みたいな。
それ以降は全く吸っていません。なんとか禁煙には成功したんだと思います。
もし、タバコを止めたいとお考えの方がいらっしゃいましたら「禁煙セラピー」を読んでみてはいかがですか？
タバコ2箱ぐらいの値段でもしかしたら止められるかもしれませんよ？
禁煙外来に行くより圧倒的にコスパがいいのでおすすめです！
